まつりのあと

ひさしぶりに、ユーチューブでこの映像を観たんですが、いつかどこかで誘導があったのか、劇的にアクセス数とコメ数を伸ばしていてびっくりしました。*1

で、当たり前だと思うんだけど、感情的なコメを覗けば、技術的には正統な良いタックルと評価されてます。むしろかなりうまいと。
ブラード好きの心象を悪くさせちゃったらごめんなさいなんですが(いやでもあれは完全に擁護できる事故なので私も強くいくけど)、パーカーは大前提としてタックルうまいです。かなり加速のかかったタックルを打てるので、逆にあぶねえなあと評価する観戦者もいたんだけど、ただの体当たりじゃないってのは見る人が見ればわかると思うし、あえて私は書きません。ただ、度胸が先が技術が先かはともかく、今より前線寄りのプレイヤーだった子供の頃からこういう芸風は持ってたようで、FAの選抜校で1年後輩だったジョー・コールが「パーカーは昔から強烈なタックルを仕掛けていた」と語っていたのも知られた話。
で、ここではそのジョー・コールが相手なんだけど、この試合後インタビュー@チェルTVでこのタックルに聞かれたとたん、それまでは事務的な顔つきで取材に答えていたジョーが急に笑顔で饒舌になったのを、今でもよく覚えています。過去にも何度か書いた話ですが、この時、「パーカーとマッチアップするたび、過去にやりあったマッチアップが走馬灯のように思い出されるんだー」なんてべらべらしゃべってたのが印象的で。
まあ、大事に繋がらなかったということが大前提にあるのはたしかなんだけど、同じロンドン南東部のご近所クラブで、似たようなポジションで、それぞれユース稀代の天才と呼ばれ、かつ揃ってFAの寄宿校へ入学が認められたサッカーエリート同士の、いい意味での年季が入ったライバリティみたいのが垣間見えたなと*2
上のタックルも、そういう背景を踏まえて観ると、余計におもしろいんじゃないかと思います。パーカーはたぶん、ジョーだからここまで攻めたような気がするんだよね。

*1:余談だけど映像内、24秒時の写真はチャールトン時代のパーカー(アウェイユニ)っぽい気がする。違うかもだけど似てる。

*2:ついでに書くなら彼ら、サッカー選手として上背がないのも似てるね。