たしかに怪我人に泣かされたのでした……が、しかし

カーブスがハマーズの冬の市場におけるセール&レンタルについて、「怪我人が出たときに今のスカッドでは回らない」的なことを話したようです。以下はKUMBのスレ。

たしかにマリンズやボウヤーを出したことについては、大丈夫かという思いがないわけではない。実際、このふたりが先発の中盤を張った試合が、野戦病院状態なカーブスハマーズには多々あったのでした。
ただ、カーブスの談話がカーブスの経験を振り返って出たことは大いにわかるとした上で、カーブス好きな私があえてカーブスの流儀に逆らうことを言うけど、ふと、「怪我人を思って保険をかけるから、怪我人が出る(出た)んじゃないかな」と思ったのでした。いわゆるマーフィーズ・ロウ的な発想なのかもしれないけど、たとえばカーブスが一流であっても超一流の監督ではないところは、ああいう考えが自然と口に出てきてしまうところにあるのかもしれないと、ふと思った。現実の結果が先か、頭の中の考えが先かはわからないんだけど、少なくとも、そういう考え方をしていると、そういう結果に好かれてしまうというのは、ひとつあると思う。
かつてモウリーニョは、テリーやランパードが怪我をする前提でチームを組んだりはしてなかったと思うのね。だから彼らは怪我で離れることがなかった。こういうのは結果オーライなんじゃなくて、モウリーニョがそういう未来を引きよせる言動を徹底していたから、現実の未来もそうなったんだと、私は理解しているんです。まいいや。

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マリンズといえば、元々はパーデューのお気に入りで、そのパーデューが去ったのちには、カーブスのお気に入りでした。
カーブスは、(あまりに大佐の離脱が長かったので誤解されているのかもしれないけれど)大佐が怪我で離れていないときは必ず、大佐−マリンズをファーストチョイスに選んでいたのでした。つまりどういうことかというと、やっぱりカーブスはチャールトン時代の大佐の幻影を後生大事に抱いていて*1、大佐を攻守の中心に据えていたのね。だから相方としても、ムラのあるノーブルではなく、ステディなプレイぶりのマリンズを選んでいたのでした。このへんはホランドを重用した感覚に近い。
そういうわけで、大佐が使える状態でのカーブスは、大佐−ノーブルを試した試合もあったうえで、最終的には大佐−マリンズに落ち着いた。で、大佐復帰後はクラブ生え抜きの若いノーブルが(怪我もあったりしたんだけど)ベンチスタートに追いやられて、途中出場するのがパターンだった。
カーブスは、このノーブルに対する立ち位置でハマサポの反感を買った部分も、少なからずあったのね。その影響なのか、ゾラはファーストチョイスを大佐−ノーブルで固定するようになったし、結果マリンズが退団することになった。
もちろん今、大佐−ノーブルが機能しているのは、ベーラミや若いコリソンといったまわりとの連携も大きいだろうから、純粋にふたりの相性だけではないのかもしれない。ただ、先日のノーブル談や最近の試合ぶりを見る感じでは、いい信頼関係にあるんだろうなとは思います。少なくとも、ムードはすごくいいよね。まあ、このへんはゾラやスティーヴ・クラークの人間力にも負うのかもしれないけれど。

*1:ここに補足するにはちょっと違うのかもだけど、最近見つけた「Talentspotter」というサイトのパーカー評が、シンパにもアンチにも受け入れられるニュートラルなものかなと思った。ていうか、半分がマックCMの話なのですが。→http://footballtalentspotter.com/player/scottparker-5492.aspx