ちなみにその時チャールトンはチャンピオンシップでジョーダンズの2つ下、11位につけておりました。あああ

ほかにもいくつか気になるのがあったんですが現在自宅を離れておりまして、忘れないうちにひとつだけ。ということで、とうぜんこれ。

挑戦者
レイオフでようやくプレミアシップへ上がったダービーの惨状や、昨シーズンはリーグ1への降格を回避した程度のワトフォードが今季プレミアシップへのチャンスを獲そうな現状について、ジョーダンズのジョーダン会長が「ジョーダンじゃないよ」と喧嘩を売ってる模様。


サイモン・ジョーダン会長
「彼らには申し訳ないがね、ワトフォードとかダービーのような見せかけのチームがプレミアシップへ上がるなんて、本来はあっちゃいけないんだ。プレミアシップのボトム6と、チャンピオンシップのトップ6との間には埋め難い溝があるんだ。ダービーなんか15ポイントが目標だなんて馬鹿じゃないかと思うよ。何をおどおどやってるのか知らんが、そんな態度だから勝てないんだ。オレみたいにな、強気で行くようじゃなきゃダメなんだな」


ちなみにジョーダンズは、今日現在チャンピオンシップで9位につけております。

ちょっと混乱しがちな省略だけど、ワトフォードの「昨シーズン」ってとこは、「(昇格を決める)昨シーズン」ってことでしょうか。プレミア昇格を決めた05-06シーズンの前の04-05シーズンがリーグ1に落ちそうなほどぼろぼろで、シーズン途中で34歳のブースロイドにマネージャーを継いだところ、この彼がクラブを残留させ、翌シーズンにはプレミア昇格を果たしたと。で、今の時間軸から見る彼らの“昨シーズン”はご存知のとおり、ぶっちぎりの降格だった。書くまでもないか。
で、若会長様のお言葉については、期待してるぜってことで(ちなみにここにあるのが当該インタ音声ではないかと*1)。ただ、ジョーダンズ自体も期待のダウィが一年で落としましたからねえ。やっぱり定着は簡単ではないですよ。もちろん、ウィガンやレディング、あるいはちょっと前のチャールトンやボルトンもいるわけですが……いっそコッペルにもう何度目になるか数えるのめんどくさい感じの復帰をお願いしてみたらいかがですかね。
放映権バブル金前提のプレミアのクラブと、下から上がってきてさあこれからプレミアレベルの選手を獲るまいかというCCCのクラブとでは、用意できる選手クラスの格差が以前よりきつくなってしかるべきなのかもしれない。それこそQPRに上がってもらう以外に、金にものを言わせるような選手獲得のできる昇格組はいないでしょう*2。いや若会長様が大奮発しちゃうってんなら気合入れて昇格しちゃってくれって思ってやってもよいですが。

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今期CCCを追っかけてしみじみ感じるに、チャンピオンシップから上がるチームは正直どこかわからないし、どこにでも可能性はありえると思える。それがこわいです。今上位にいるクラブがはたして本当に力があるからそこにいるのかといわれれば、少なくとも今期はそうとも言い切れない気がする。アディックスも含めてなんだけど、あっけない下位相手の敗戦がどのクラブにもあるのね。今週も首位ブリストル・シティが負けた。
上位も下位も、本当に決定的なチーム力の差がないように感じます。だからこそ、どこにでも可能性があるというか、波に乗ったところがストレートインを決めてしまうような側面もある。決して今のブリストル・シティやストークがそうだと言うものではないんだけど。

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少なくともアディックスに関しては、プレミアクラスの選手が出て行ったことで、結果的に選手の実力レベルがほかのCCC所属クラブと横並びになったと思う。ここに抜けた成績の残せない一因があると感じています。今のチャールトンの苦戦も、繰り返しになるけれど、選手の入れ代わりがやっぱり決定的だったなあと感じる。ヤングもフレイダルションも若ベントもロンメも(加えていいならジミーもカーソン先生も)、みんな引き止められなかった。マーカスだってシーズン始まってからローンで出ちゃったし。残った面々も怪我が多くて、トーマスなんかも長く戦列を離れたし。
主力を出さざるを得なくなったことで、選手の実力レベルでは、ほかのCCCクラブと大して差がなくなった。もちろん、そんな状況だからこそ監督の手腕が問われるのかもしれないけれど、パーデューにとってもやりづらいシチュエーションだったとは思う。

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やりづらいといえば、プレミアとCCCを行ったりきたりしていると、そのようなわけで所属選手が安定しないから、監督としてはそういうのもやりづらいのかもしれないね。CCCにはCCC上位常連ってのがないわけだけど(もちろんプレミアにいっちゃうから)、それゆえに、相場がいまいち固まらないような順位表になるのかもしれない。もちろん、降格組にとっても、プレミアとはまったく違う事情で戦わなきゃならないリーグだから、落ちてきた初年度が難しい側面も、少なからずあるのかもしれない。
ただまあそうは言っても、昨シーズンのブルースや今期のブースロイド(ここはまだ怪しいけど)の例もあるわけで、やっぱりこういう状況こそ、監督の力のみせどころなのかなあとも思う。それこそカーブスも一度は降格したわけだし……でも1シーズンですぐにプレミア復帰を決めて、今度は結果を残し、プレミアに定着した。ブースロイドがカーブスと同じパターンで飛躍できるかどうかについては地味に注目しています。
いずれにせよ、今は昔に比べてさらに、雇える選手クラスに上下の格差ができすぎていると思う。仕方ないのかな。

*1:お住まいスペインなんすよねえ、うらやましか。

*2:かといってアディックスが中東資本にまみれるのはいやだったから、現状の苦戦に関してもむしろこれでいいし、来期また仕切りなおしてくれと思う私がいるんです。